出産・育児について

おしゃぶりと言葉の発達

出産・育児について

”おしゃぶり”についての質問も、
お母さん達から多く頂きます。
おしゃぶりを赤ちゃんに与えることについては、
賛否両論別れるところがあります。

今回は、言語発達の観点から、
気になる”おしゃぶり”についてお伝えしたいと思います。

言語発達のことを考えると、
私はおしゃぶりをお勧めしません。

なぜか・・・

口を動かし、声を発する機会が減ってしまうからです。

「あ〜あ〜」
「うぅ〜」
生後2カ月頃から、こんな声を発し始める赤ちゃんたち。

自分が発する音と、口の動かし方の確認をしているそうです。

「この口、舌の動かし方をすると、”あ〜”って声が出る!」

音と口の動かし方の関係が分かったら、今度は練習!
何度も何度も練習を繰り返すことで、口や舌の動きを身につけていきます。

「声を発するようになったら、常に喋ってるんです。」
と言うお母さんが多いですが、それは赤ちゃんが練習しているからなのです。

赤ちゃんが
「あ〜あ〜」
と発したら、お母さんも
「あ〜あ〜」
と、口の動きを大きくし、ハッキリとした音で返してあげる。
そうすると赤ちゃんは、目で口や舌の動きを確認し、耳で音を確認することができます。

喃語が始まったら、赤ちゃんが発する音を、ぜひ返してあげて下さい♪

こんな風に、日々発声(お喋り)の練習をしている赤ちゃん。
その赤ちゃんの口に”おしゃぶり”を銜えさせたら、どうなると思いますか?

発声(お喋り)の練習ができなくなってしまいます!!

発声(お喋り)の練習の機会が減ると、どうなると思いますか??

言葉の獲得が遅れる可能性があります。

2歳頃までは、理解している言葉と発声できる言葉の数にギャップがあります。
1歳頃、子ども達は70個程度の言葉を理解しているそうですが、
実際に発することができる言葉は6個程度だと言われています。
もちろん個人差があるので、もっと多くの言葉を理解し、発することができる子どももいます。
そして逆に、理解している言葉も、発することができる言葉も少ない子どももいます。

しかし、理解している言葉と発声できる言葉の数にギャップがあるのは確かです。
ただでさえギャップがあるのに、発声(お喋り)の練習の機会が少ない赤ちゃんは、
発声(お喋り)できる言葉の数が少なくなる可能性は高いと思います。

言葉の獲得は、2歳のいわゆるイヤイヤ期にも大きな影響を与えます。

赤ちゃんが好きな時に、好きなだけ発声(お喋り)の練習ができるように、
口に”おしゃぶり”を咥えさせるのは、控えて欲しいと思います。

育児マイスター 磯部一恵
モンテッソーリ教育の国際免許、おもちゃコンサルタント等、子どもの育ちに関する多数の資格を保有。お母さん達に向けて「子どもの心身の健やかな成長をサポートする方法」「子育てをもっと楽しめる心の在り方」といったセミナーを企画・開催している。
1男1女の2児の母として、子どもの心と身体に寄り添った子育てを実践している。

☆セミナー開催情報等は下記URLから
http://childcare-meister.jimdo.com/

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